食育食材辞典 イサキ

食育食材辞典 イサキ

食育食材辞典 イサキ(いさき)
イサキ(いさき) 英名:英名: Parapristipoma trilineatum

 イサキ(いさき、伊佐木、伊佐幾 )は、スズキ目イサキ科に属する海水魚の一種です。イサキは、東アジア沿岸の岩礁域に生息する魚で、食用や釣りの対象として人気が高いお魚です。
 イサキは、釣りや定置網、刺し網などで漁獲されます。イサキの旬は初夏で、この頃のイサキを麦わらイサキ、梅雨イサキとも呼び旬の美味しいイサキの別名となります。
 またイサキの身は白身で、マダイよりは柔らかくて脂肪が多いのが特徴です。お料理は、お刺身、唐揚げ、煮物、焼き物といろいろな料理で食べられます。水揚げしたイサキは目が濁りやすいので、目の濁り具合は鮮度の判断基準になりません。近年養殖技術の研究がなされ、市場にも養殖もののイサキが流通しています。

イサキ(いさき)

イサキ(いさき)について知ってみよう

【イサキ(いさき)の特徴】

 イサキ(いさき)には、次の様な特徴があります。

  1. 外見: イサキは体長が約30〜40センチメートルになる中型の魚で、やや側扁(そくへん)した体型を持ちます。体色はオリーブがかった褐色で、背中側はやや暗い色合いをしています。

  2. 頭部: イサキは大きな頭部を持ち、頭の形が特徴的です。頭部は前方に突き出ており、目は比較的大きく配置されています。

  3. 鱗: イサキの体表は小さな鱗で覆われており、滑らかな表面を持っています。

  4. 背びれと尾びれ: イサキの背びれは2つに分かれており、前方の背びれは硬い棘状をしています。尾びれは比較的大きく、外側に広がる形状をしています。

  5. 生息地: イサキは主に日本や東アジアの沿岸域に生息しています。岩礁やサンゴ礁、海草などの海底付近を好みます。

  6. 餌と食性: イサキは雑食性であり、プランクトンや小魚、甲殻類、貝類などを餌として摂取します。

  7. 商業的な重要性: イサキは日本を含む東アジアの地域で重要な商業魚として漁獲されています。鮮魚として市場で販売され、刺身や焼き魚などの料理として人気があります。

 一般的なイサキの特徴ですが、地域や個体によって多少の変異があることを考慮してください。

【イサキ(いさき)の生態】

イサキの生態について様々なことがわかっています。

  1. 分布: イサキは日本や東アジアを中心に分布しています。日本海や東シナ海、黄海などの沿岸域や浅い海域を好んで生息地としています。

  2. 生息環境: イサキは岩礁やサンゴ礁、海草などの海底付近を主な生息地とします。岩の隙間や海藻の中に隠れることがあります。

  3. 群れを作る: イサキは群れを作る傾向があります。特に若魚は数十匹から数百匹の群れを形成し、安全な場所を共有しながら生活します。

  4. 深さの変化: イサキは季節によって深さを変えることがあります。夏季には浅い海域に集まり、冬季には水深の深い場所へ移動することが一般的です。また、旬な季節になると昼は水深50mほどまでの深みに潜むが、夜になると海面近くまで泳ぎ出します。

  5. 餌と食性: イサキは雑食性であり、プランクトンや小魚、甲殻類、貝類、海藻などを餌として摂取します。若魚は主にプランクトンを摂食し、成長するにつれてより底生の生物を捕食するようになります。

  6. 繁殖: イサキは春季から夏季にかけて繁殖期を迎えます。メスは沿岸域の浅い場所に産卵し、卵は海流に乗って孵化後、幼魚となります。

  7. 漁業の対象: イサキは食用として重要な魚種であり、商業漁業の対象となっています。定置網や刺し網、釣りなどの漁法が用いられます。

【イサキ(いさき)の産地と旬】

 イサキは、日本や東アジアの沿岸域で広く漁獲されています。具体的な産地としては、日本では青森県、秋田県、岩手県、千葉県、長崎県、鹿児島県などが知られています。また、中国や韓国などの東アジアの沿岸地域でも漁獲されています。

 旬に関しましては、4月~7月となります。
 イサキは、一般的には春から初夏が最も旬の時期で美味しいとされています。主な旬の時期は梅雨の6月頃です。その為、梅雨イサキと呼ばれ、梅雨時期にイサキの漁獲量が増え、市場で新鮮なイサキが入手しやすくなります。
ただし、イサキは漁獲される時期や地域によっても旬が若干異なる場合があります。地域によっては冬季にもイサキが漁獲されることがありますが、一般的には春から夏にかけてが特に美味しいとされています。

 イサキは季節的な変動があるため、旬の時期には新鮮なイサキを楽しむことができます。地域の水産市場や魚市場で旬の時期には豊富に出回るため、その時期に購入することをおすすめします。

【イサキの目利き(選び方)と料理】

 イサキは、オリーブがかった褐色をしています。鮮度の高いイサキは鱗や皮が輝き、透明度があります。くすんだ色やくすんだ目は鮮度が低い可能性があります。また、イサキの皮はつややかで滑らかであるべきです。傷やひび割れのない健康的な肌のものを選びましょう。さらに、鮮度の高いイサキは体がしっかりとした張りを持っています。指で軽く押してみて、しっかりとした弾力があるか確認しましょう。是非、参考に新鮮なイサキ(いさき)を買い料理してみて下さい。

 また、イサキは多様な料理で楽しむことができます。代表的な料理をいくつか紹介します。

  • 刺身(生魚): 新鮮なイサキを薄くスライスして刺身として食べるのが一般的です。脂ののった部位が特に美味しいです。
  • 焼き魚: イサキの身は焼くと香ばしく美味しくなります。塩焼きや塩麹を使った味付けがポピュラーです。
  • 煮つけや煮物: イサキの身は煮つけや煮物にも適しています。醤油やみりんをベースにした味付けが良く合います。
  • 蒸し料理: イサキを蒸しても美味しくいただけます。薄切りのしょうがや醤油を添えて蒸し上げると香り豊かな一品になります。

 これらは一部の代表的なイサキ料理の例ですが、実際にはさまざまな調理方法やレシピが存在します。
 料理の際には、イサキの身を崩さずに扱うことや、旬の時期に新鮮なものを選ぶことが美味しく楽しむポイントです。また、個々の好みに合わせて調理法や調味料をアレンジすることもおすすめいたします。

イサキ(いさき)

【イサキ(いさき)の健康豆知識】

 『美しくなりたい方は必見です』
 
イサキにはスキンケアに利用されるさまざまな成分が実は含まれています。イサキのスキンケアに使われる代表的な成分をいくつか紹介します。

  1. コラーゲン: イサキにはコラーゲンが豊富に含まれています。コラーゲンは皮膚の弾力性やハリを保つために重要な成分であり、スキンケア製品に配合されることで保湿やシワ改善などの効果が期待されます。

  2. ビタミンD: イサキにはビタミンDが含まれており、これは皮膚の健康維持に重要な役割を果たします。ビタミンDは日光によっても生成されるため、紫外線を浴びにくい場所で生育するイサキには豊富に含まれています。

  3. フィッシュオイル: イサキにはオメガ-3脂肪酸が含まれており、特にEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が注目されています。これらの成分は皮膚の保湿や抗炎症効果があり、スキンケア製品に配合されることで肌トラブルの改善や健康な肌をサポートする効果が期待されます。

  4. アミノ酸: イサキには多くのアミノ酸が含まれています。アミノ酸は肌の保湿や修復を促進する効果があり、スキンケア製品に配合されることで肌の保湿力や弾力性の向上が期待されます。

 これらの成分はイサキに含まれる栄養価・成分で、成分としてスキンケア製品にも利用されています。ただし、具体的な製品によって使用される成分や濃度は異なる場合がありますので、製品の成分表示をきちんと確認することをおすすめします。

 このようにスキンケア製品に利用される成分が数多く保有されるイサキ、本当に栄養豊富なお魚です。ぜひ、スキンケア製品と共に、口から取り込んで体の中から綺麗になっていきましょう。

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